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柚都のとあるおはなし

中学に入学してから2回目の春が来て。クラス替えもあった。
一年生の時から一緒だった高音君とはまた同じクラスになった。
部活で仲の良かった美藍ちゃんとも同じクラスになった。
それから…

「塔崎さん、おはよう」
「お、おはよ…」
この見た目不良っぽいけど実は中身のいい人(だとおもう)な篁広重君とも同じクラスになった。
いやぁ、一週間前よりは慣れたけどまだこの人に慣れない…。
いい人なのはわかってるんだけど、俺を感じさせないのは、
あの金髪、たくさんのピアス、そしてとても大きな身長。
クラスの背の順で一番前になるほどの私と比べると彼はとても大きかった。
(上から来る威圧感がなぁ…)
兄よりも、父よりも大きいので話をするたびにびくびくしている。する必要は本当はないのだろうけど。
「どうしたの?顔色悪いよ?」
「なんでもないよ、気にしないで?」
「そう?それならいいんだけど」
にっこりと笑ってる顔が目に入ったのだけど、やっぱりちょっとこの人が苦手だった。

それが春のことで。
5月の少し暖かくなってきた季節に、2年生で土手の近くにあるテニスコートでみんなで練習してた時のこと。
先にみんな帰っちゃって、残ってたのは私と広重君だった。
時間は4時くらいだったかな。
「そろそろ帰ろうか」なんて話をし始めてたときに、
観音寺さんたちとであった。
正隆先輩はとっても爽やかイケメンで、雅人くんは、かわいい顔をしてた。生意気だったけど。
その二人と私と広重くんでダブルスをした。結果は私たちの負けだった。
いい試合だったよって先輩は言ってくれたんだけど、広重君の顔はどこか晴れた表情じゃなかった。
気にしなくていいのに。
広重君はテニスを中学から始めたみたいなんだけど、まだルールがわかってないらしく、まだたまに混乱してることがある。その分他校の学校のデータいっぱい持ってるんだけど。まぁ、あそれはさておき。

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